STATUS..LCKファイルが存在しないというメッセージが出力される

提供:Samba-JP
2006年8月9日 (水) 05:25時点におけるRibbon (トーク | 投稿記録)による版 (J0014)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
ナビゲーションに移動検索に移動
KB番号 J0014
最終更新日 2001/03/07
作成者 たかはしもとのぶ
最終更新者

対象

この文書は、以下のプロダクトに付いて説明したものです。

  • Samba 2.0.x
  • Samba 1.x

状況

smbstatus コマンドを実行すると

$ smbstatus
Couldn't open status file /var/lock/samba/STATUS..LCK

というエラーが出力することがあります。なおSamba 2.0.x の一部のバージョンでは、SWATで「STATUS(動作状況)」タブを選択した場合に以下のようなメッセージが発生することがあります。

ステータス ファイル(/var/lock/samba/STATUS..LCK)がオープンできません 

なお、STATUS..LCKファイルのフルパス名は、Samba コンパイル時の指定に依存するため、異なったパス名の場合もあります。

原因

STATUS..LCK ファイルは、クライアントからの接続状況を一時的に記録するファイルです。このファイルはインストール直後には作成されておらず、smbdが起動しクライアントから接続が試みられた時点で(それが失敗しても)作成されます。

smbstatus やSWATは、このファイルが存在することを前提として動作しているため、ファイルが存在しない場合はファイルのオープンに失敗してエラーメッセージを出力します。 ただし、一部のバイナリパッケージではパッケージのインストール時にダミーの STATUS..LCK ファイルが作成される為、このエラーは表示されません。

なお、SWATのエラーメッセージは、Samba 2.0.5a-JP2 日本語版では確認されていますが、Samba 2.0.7 日本語版では確認されていません。その他のバージョンは調査しておりません。

対処方法

これは仕様です。

一度でも Samba(smbd) に対して接続を行なえば自動的にファイルが作成されます。一度作成されたファイルは、Samba を終了しても削除されませんので、以後このメッセージあ出力されません。 また、touch コマンドなどで予めファイルを作成しておくことで、インストール直後に発生し得るエラーメッセージを抑止することも可能です。