Samba付属のSPECファイルを使ってRPMが作成できない

提供:Samba-JP
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KB番号 2001/02/26
最終更新日 たかはしもとのぶ
作成者
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この文書は、以下のプロダクトに付いて説明したものです。

  • Samba 2.0.7 日本語版
  • Samba 2.0.5a 日本語版

現象

Samba配布パッケージの packaging ディレクトリ以下にはLinuxをはじめとする各OSのパッケージを作成するためのスクリプトなどがあります。 たとえばRed Hat Linuxのディレクトリ(packaging/RedHat/)にはmakerpms.shというスクリプトがあります。しかし、これらを実行してもSamba日本語版のRPMを作成することができない場合があります。

原因

Sambaアーカイブのpackagingディレクトリ以下のファイルはSambaユーザ会として正規に動作確認を行なっておりません。パッケージの作成自体はできますが、SPECファイルの情報が更新されていないため、作成されたパッケージは正しくない場合もあります。

Samba日本語版では各日本語ディストリビューション用のSPECファイルの雛型等を用意していますが、これはパッケージ作成者の便宜を図るためのものであり、動作を確認しているものではありません。 packagingディレクトリにあるA-WARNING.jaで、以下のように警告を行なっています。

パッケージディレクトリのスクリプトや設定ファイルは注意深くチェックし、
実行しても安全であるか、適しているのか確認していただきたい。
もし、これらのスクリプトについて、判断できるあだけの力を持っていなければ、
このディレクトリに含まれるファイルは使用しないで下さい。

もし、sambaのバイナリーファイルを作成し、インストールしたければ、
ソースディレクトリにいって、

       ./configure
       make
       make install

と実行するのが、より良いでしょう。

日本語版の場合は、

       ./configure --with-i18n-swat --included-gettext
       make
       make install

とするのが、フェールセーフです。

ただし、Samba 2.0.7日本語版リリース2.0以降では上記文中の --included-gettext は不要です。 パッケージを作成する方は併せて同ディレクトリ中のREADME.jaもご一読ください。

対処方法

既に提供されているパッケージを利用するか、ソースからconfigure、コンパイルを行なってください。なお既存のパッケージに付いては http://www.samba.gr.jp/project/samba-ja/packages.html より入手可能です。 また、ここにあるパッケージ情報ファイルを利用してパッケージの作成を行なった方は、 日本Sambaユーザ会 に御連絡頂けると幸いです。