全角大文字と小文字が混在するコンピュータアカウントに対してSambaマシンがドメインに参加できない

提供: Samba-JP
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KB番号 J0053
最終更新日 2001/08/21
作成者 たかはしもとのぶ
最終更新者

対象

この文書は、以下のプロダクトに付いて説明したものです。

  • Samba 2.0.10日本語版リリース1.1

現象

Samba 2.0.10日本語版リリース1.1のsmbpasswdコマンドでは、Windows NT/2000のnet computerコマンドで追加した全角大文字と小文字が混在するコンピュータアカウントを使って、SambaホストをWindowsのドメインに参加させることはできません。

なお、この問題が発生する文字は、大文字小文字の区別がある全角のアルファベット、ギリシア文字、ロシア文字、ローマ数字だけです。Windows NT/2000ではこれらの文字の大文字と小文字の関係を認識しています。

原因

これは現時点でのWindows NT/2000とSambaの仕様になります。

コンピュータをドメインに追加する際に利用されるパスワードは、通常追加するコンピュータ名から自動的に生成されたものが用いられます。 GUIから全角小文字を含むコンピュータ名を追加しようとした場合、それらの文字は自動的に全角大文字に変換されて表示されますが、内部的には小文字に変換され、パスワードは小文字に変換されたものから生成されています。しかし、Windows上でnet computerコマンドを用いてコンピュータをドメインに追加した際は、この小文字変換が行われないまま、パスワードが生成されているようです。

smbpasswd -jコマンドでドメインに参加する際は、通常小文字変換したコンピュータ名から生成したパスワードを送信するため、このままではnet computerコマンドでコンピュータを追加する場合にそのコンピュータ名に全角大文字が含まれているとコンピュータが追加できません。

Samba 2.0.10日本語版リリース1.1では、送信するパスワードとして全て小文字化したものから生成したものに加え、全て大文字化したものから生成したものも送信するようにしています。これによって、net computerコマンドで全て全角大文字のコンピュータ名を追加した場合でも、コンピュータを追加できるようになっています。 しかし、全角の大文字と小文字が混在するコンピュータ名については対応していません。これは現在のところ仕様となります。

この技術情報は sugj-tech:3905 からの一連のスレッドの議論を元に作成されています。