Smb.conf中に日本語を利用する際の注意点

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KB番号 J0202
最終更新日 2003/02/11
作成者 ちかましゅうへい
最終更新者 たかはしもとのぶ

対象

この文書は、以下のプロダクトに付いて説明したものです。

  • Samba 2.2 系列
  • Samba 2.0 系列

説明

Samba 2.2系列およびSamba 2.0.7以降では、smb.conf中の様々なパラメータで日本語を利用することが可能ですが、幾つかの注意事項があります。

client code page と coding system パラメータは smb.conf の先頭に書く

SWAT で設定している場合は自動的に行ってくれるのでよいのですが、手作業で smb.conf を編集している場合は、注意してください。

smb.conf は先頭から順に読み込まれますので、これらのパラメータを読み込むまで Samba はどういった文字コードで smb.conf が記述されているかを知ることができない為です。

日本語文字列は、coding system パラメータで設定した文字コードで記述する

例えば、coding system = HEX の時に「共有」という名前のセクションを作成する場合は、図1のように記述する必要があります。

     [global]
         client code page = 932
         coding system = HEX
     ...

     [:8b:a4:97:4c]
         path = /tmp
         comment = :8b:a4:97:4c:82:cc:90:e0:96:be
                                ← 共有の説明(オプション)を
                                   「共有の説明」に設定

            図1: 日本語使用時のsmb.conf

なお、文字列を値にとるほぼ全てのパラメータで日本語の利用が可能な筈ですが、Samba 2.0.x日本語版においても、あまり日本語が利用されないパラメータにおいては、かなり様々な問題が見つかっています。そのため、日本語の利用にあたっては、問題が発生しないかどうかを充分確認することをお勧めします。

この技術情報は UNIX USER 2001 年 12 月号の「大特集 Samba でいこう!」の原稿を元に作成されています。