Sambaドメイン評価環境(squeeze)のソースを表示

Debian GNU/Linux 6.0（squeeze）上に Samba + LDAP の環境を構築した VMware の仮想ディスクイメージを公開します。

動作検証用などに使ってください。

不具合点の指摘や要望などは [[メーリングリスト|Samba-JPメーリングリスト]] に御願いします。

なお、過去のバージョンについて

* Debian GNU/Linux 5.0 環境の仮想ディスクイメージについては [[Sambaドメイン評価環境(lenny)]]
* Debian GNU/Linux 4.0 環境の仮想ディスクイメージについては [[Sambaドメイン評価環境(etch)]]
* Debian GNU/Linux 3.1 環境の仮想ディスクイメージについては [[Sambaドメイン評価環境(sarge)]]

をそれぞれ参照してください。

[[Samba PDC VM(squeeze)|英語の説明]]を用意しています。

==ダウンロード==

ダウンロードは以下から行ってください。

* ftp://ftp.ring.gr.jp/pub/net/samba-jp/vmware_player_images/sambapdc-squeeze-20110713.zip
* ftp://ftp.samba.gr.jp/pub/samba-jp/vmware_player_images/sambapdc-squeeze-20110713.zip

==機能==
* 「SAMBADOM」というSambaドメインのPDCとして機能します。
: squeeze に付属の Samba 3.5.6 を使用。Windows 7 からのドメイン参加も対応しています。
* Samba の機能が気軽に検証できるように各種設定を行っています。設定の確認、デモ方法については、[[デモ手順 - Samba PDC (squeeze)]]を参照してください（現在作成中）。
** Windowsから管理するための設定を行っています。
: 管理ツールは [http://support.microsoft.com/kb/173673 Windows NT Workstation 4.0 用の Windows NT サーバー ツール] から取得してください。
** UNIXユーザとSambaユーザとのパスワード同期設定済です。
* 詳細な設定、構築手順は [[Samba PDC (squeeze)の構築手順]] を御参照ください。

==設定概要==

=== ネットワーク設定 ===
<table border="2">
  <tr><th>設定項目</th>     <th>設定内容</th></tr>
  <tr><td>ホスト名</td>     <td>sambapdc</td></tr>
  <tr><td>DNSドメイン名</td><td>sambadom.local</td></tr>
  <tr><td>LDAP DN</td>      <td>dc=sambadom,dc=local</td></tr>
  <tr><td>TCP/IP設定</td>   <td>DHCPにより取得</td></tr>
  <tr><td>VMware 仮想ネットワーク設定</td>
                            <td>NATインタフェース</td></tr>
</table>

=== その他初期設定 ===
<table border="2">
  <tr><th>設定項目</th><th>設定内容</th></tr>
  <tr><td>言語</td><td>英語（Cロケール）</td></tr>
  <tr><td>地域</td><td>日本</td></tr>
  <tr><td>キーボード</td><td>101英語キーボード</td></tr>
  <tr><td>パッケージ取得先</td><td>ftp.jp.debian.org</td></tr>
  <tr><td>rootパスワード</td><td>samba</td></tr>
</table>

===インストールしたパッケージ===

パッケージのインストールは apt-get によって行っています。そのため、実際には以下に示すパッケージの依存パッケージもすべてインストールされています。

これにより、利用者が通常の Debian のパッケージ管理ツールを用いて適宜パッケージを追加することも可能になっています。

<table border="2">
  <tr><th>パッケージ名</th><th>内容</th></tr>
  <tr><td>ftp</td><td>ftpクライアント。ファイルの受渡し用</td></tr>
  <tr><td>acl</td><td>ACLを操作する getfacl/setfacl コマンドなど</td></tr>
  <tr><td>attr</td><td>拡張属性を操作する attr コマンドなど</td></tr>
  <tr><td>libcrack2</td><td>複雑なパスワードを強制するためのライブラリ</td></tr>
  <tr><td>libnss-ldap</td><td>UNIXユーザの情報をLDAP上に格納するためのNSSモジュール</td></tr>
  <tr><td>libpam-ldap</td><td>UNIXユーザの認証をLDAP上に格納された情報で行うためのPAMモジュール</td></tr>
  <tr><td>slapd</td><td>LDAPサーバ</td></tr>
  <tr><td>ldap-utils</td><td>LDAPを操作する各種コマンド</td></tr>
  <tr><td>samba/winbind</td><td>Samba本体</td></tr>
  <tr><td>libpam-smbpass</td><td>UNIXユーザのパスワード変更時にSambaユーザのパスワードを変更するためのPAMモジュール</td><tr>
  <tr><td>smbclient</td><td>Sambaクライアント</td></tr>
  <tr><td>swat</td><td>SambaのWeb管理ツール</td></tr>
</table>

ディスク容量削減のため、'''ssh はインストールしていません。''' 必要に応じて適宜インストールしてください。

また、以前のバージョンと異なり、ページャもインストールしていません。必要に応じて適宜インストールしてください。

===設定したファイル===
<table border="2">
  <tr><th>ファイル名</th><th>用途</th></tr>
  <tr><td>/etc/fstab</td><td>マウントするファイルシステムの設定ファイル</td></tr>
  <tr><td>/etc/hosts.allow</td><td>SWAT のアクセス制御ファイル</td></tr>
  <tr><td>/etc/logrotate.d/samba-syslog(追加)</td><td>Samba 監査ログのローテート設定ファイル</td></tr>
  <tr><td>/etc/nsswitch.conf</td><td>NSS 設定ファイル</td></tr>
  <tr><td>/etc/pam.d/common-password</td><td>PAM設定ファイル</td></tr>
  <tr><td>/etc/pam.d/common-session</td><td>同上</td></tr>
  <tr><td>/etc/rsyslog.d/samba.conf(追加)</td><td>監査ログの出力設定</td></tr>
  <tr><td>/etc/samba/smb.conf</td><td>Sambaの設定ファイル</td></tr>
  <tr><td>/etc/samba/smbusers(追加)</td><td>ユーザ名マッピングの設定ファイル</td></tr>
  <tr><td>/usr/local/sbin/crackcheck(追加)</td><td>パスワード変更時に複雑なパスワードを強制するための Samba 付属のコマンド</td></tr>
  <tr><td>/usr/local/sbin/createhomedir(追加)</td><td>ホームディレクトリの自動作成を行うためのスクリプト</td></tr>
  <tr><td>/usr/local/sbin/mgrshare(追加)</td><td>Windowsからの共有管理を行うためのスクリプト</td></tr>
  <tr><td>/usr/local/sbin/remove-old-files-in-recycle-bin</td><td>ごみ箱からの古いファイルの自動削除を行うためのスクリプトサンプル</td></tr>
  <tr><td>/usr/local/sbin/var-check</td><td>Samba 変数の値を確認するためのスクリプトサンプル</td></tr>
  <tr><td>/var/lib/samba/shares以下</td><td>各種共有サンプルの設定</td></tr>
</table>

===Samba上のアカウント===
*Administrator (パスワードはsamba:ドメイン管理者権限を持つ)
*ldap01(パスワードはldap01:LDAP上でのアカウント)
*ldap02(パスワードはldap02:LDAP上でのアカウント)
*ldap03(パスワードはldap03:LDAP上でのアカウント)

== 更新情報 ==
=== バージョン 20110713 ===
* squeeze 対応