「Sambaドメイン評価環境(etch)」の版間の差分
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Debian GNU/Linux 4.0(etch)上に Samba + LDAP の環境を構築した VMware の仮想ディスクイメージを公開します。 |
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動作検証用などに使ってください。 |
動作検証用などに使ってください。 |
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不具合点の指摘や要望などは Samba-JPメーリングリストに御願いします。 |
不具合点の指摘や要望などは [Samba-JPメーリングリスト|メーリングリスト]に御願いします。 |
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なお、Debian GNU/Linux 3.1 環境の仮想ディスクイメージについては [[Sambaドメイン評価環境(sarge)]] を参照してください。 |
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==ダウンロード== |
==ダウンロード== |
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以下のURLをクリックしてください。 |
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ダウンロードは以下から行ってください。 |
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*[ftp://ftp.ring.gr.jp/pub/net/samba-jp/vmware_player_images ftp://ftp.ring.gr.jp/pub/net/samba-jp/vmware_player_images] |
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* ftp://ftp.ring.gr.jp/pub/net/samba-jp/vmware_player_images/sambapdc-2.0.zip |
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* ftp://ftp.ring.gr.jp/pub/net/samba-jp/vmware_player_images/sambapdc-2.0.zip.md5 |
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==機能== |
==機能== |
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* 「 |
* 「SAMBADOM」というSambaドメインのPDCとして機能します。 |
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* Windowsから管理するための設定を行っています。 |
* Windowsから管理するための設定を行っています。 |
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* UNIXユーザとSambaユーザとのパスワード同期設定済です。 |
* UNIXユーザとSambaユーザとのパスワード同期設定済です。 |
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* 詳細な構築手順は [[Samba PDC (etch)]] を御参照ください。 |
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==設定内容== |
==設定内容== |
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===Linuxのアカウント=== |
===Linuxのアカウント=== |
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*root (パスワードはsamba) |
*root (パスワードはsamba) |
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*local (パスワードはlocal) |
*local (パスワードはlocal) |
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===Samba上のアカウント=== |
===Samba上のアカウント=== |
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*Administrator (パスワードはsamba:ドメイン管理者権限を持つ) |
*Administrator (パスワードはsamba:ドメイン管理者権限を持つ) |
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*ldap01(パスワードはldap01:LDAP上でのアカウント) |
*ldap01(パスワードはldap01:LDAP上でのアカウント) |
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===ネットワーク設定=== |
===ネットワーク設定=== |
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*ホスト名 |
*ホスト名 |
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<tr> |
<tr> |
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<td>パッケージ取得先</td> |
<td>パッケージ取得先</td> |
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<td>ftp.debian.org</td> |
<td>ftp.jp.debian.org</td> |
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</tr> |
</tr> |
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</table> |
</table> |
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<tr> |
<tr> |
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<td>samba</td> |
<td>samba/smbclient</td> |
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<td>Samba本体</td> |
<td>Samba本体</td> |
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</tr> |
</tr> |
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</tr> |
</tr> |
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<tr> |
<tr> |
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<td> |
<td>jless</td> |
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<td>ページャ</td> |
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<td>管理用、安全なファイル消去</td> |
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</tr> |
</tr> |
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</table> |
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</tr> |
</tr> |
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<tr> |
<tr> |
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<td>/etc/ldap/schema/samba-3.0. |
<td>/etc/ldap/schema/samba-3.0.24.schema</td> |
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<td>OpenLDAP用のSambaスキーマ定義ファイル</td> |
<td>OpenLDAP用のSambaスキーマ定義ファイル</td> |
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</tr> |
</tr> |
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172行目: | 180行目: | ||
<td>/etc/pam.d/common-password</td> |
<td>/etc/pam.d/common-password</td> |
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<td>同上</td> |
<td>同上</td> |
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</tr> |
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<tr> |
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<td>/etc/ssh/sshd_config</td> |
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<td>SSHサーバ設定ファイル</td> |
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</tr> |
</tr> |
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<tr> |
<tr> |
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185行目: | 188行目: | ||
==リリースノート== |
==リリースノート== |
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===バージョン1.4 (2006/10/05)=== |
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*NEC OSS推進センターによる機能強化 |
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*#[global]セクションの最後にゴミ箱機能の記述を追加 |
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*#/etc/samba/mgrshareにディレクトリの作成、グループパーミッションの変更を追加 |
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*#各ユーザ共有の配下の、recycleフォルダ内の内容を、作成後3日経ったものを削除するcronスクリプトを追加 |
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*#ホスト名とドメイン名を変更 |
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===バージョン1.3 (2006/09/18)=== |
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*apt-get upgrade security の実行(2006/09/17 時点) |
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*print$共有の作成 |
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プリンタドライバのインストールに必要な print$ 共有を作成しました。 |
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作成箇所は /var/lib/samba/shares/printers です。 |
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*ファイル属性を拡張属性に格納する設定 |
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これに伴い、以下の設定を行いました。 |
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1. smb.confのglobalセクションに以下の設定を追加 |
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store dos attributes = yes |
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map archive = no |
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2. /etc/fstab で / のマウントオプションに user_xattr を追加 |
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3. attr パッケージを追加 |
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4. smb.confのsharedセクションで以下の設定を変更 |
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force create mode = 764 → 664 |
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*/etc/pam.d/common-password でスペルミスの修正 |
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password required pam_ldap.so usr_first_pass |
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を |
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password required pam_ldap.so try_first_pass |
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に直しました。これにより、Linux 環境から passwd コマンドでパスワードを変更する際に、パスワードを二回求められる不具合が解消されました。 |
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===バージョン1.2 (2006/04/02)=== |
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*国際リリースに向け、日本語で記載していた部分(スクリプトのコメントなど)を英語表記にしました。 |
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*/etc/ssh/sshd_config で PasswordAuthentication yes の設定変更 |
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SSHでパスワード認証でのログインを可能にしました |
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*/var/cache/samba/profiles を /var/lib/samba/shares/profiles へ |
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*/etc/samba/netlogon を /var/lib/samba/shares/netlogon へ |
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*apt-get upgrade security の実行(2006/04/01 時点) |
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===バージョン1.1 (2006/03/17)=== |
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*GPLライセンスの同梱 |
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ライセンス条件が不明確だったため、同梱しました。 |
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*コンソールのロケールを「ja_JP.eucJP」から「C」に変更 |
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コンソールで文字化けが発生するため、デフォルトを変更しました。日本語に戻したい場合は、[[FAQ]]を参照してください。 |
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*socket options = TCP_NODELAY SO_SNDBUF=8760 SO_RCVBUF=8760 の追加 |
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パフォーマンス改善のための汎用的な設定として追記しました。 |
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この設定の趣旨については、[SambaでWindows NT Server と同じ転送速度を確保する方法|http://www.dd.iij4u.or.jp/~okuyamak/Documents/tuning.japanese.html]を参照してください。 |
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*admin users = Administrator の追加 |
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Administrator アカウントでグループの追加など一部の操作ができないという問題に対処しました。 |
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*Samba ユーザから root ユーザを削除 |
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Administrator ユーザで一通りの操作が可能なため root ユーザは削除しました。 |
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*ACLの有効化 |
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ACLパッケージを導入、 / パーティションのマウントオプションに acl を追加しました。 |
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*profiles共有の追加 |
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プロファイル格納用の共有として、profiles 共有を作成しました。あわせて smbldap.conf を修正して、デフォルトのプロファイル格納先が、profiles 共有となるようにしています。ただし、プロファイルはデフォルトでは無効としています。 |
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この共有の実体は /var/cache/samba/profiles 以下です。 |
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*shared 共有の追加 |
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共有のサンプルとして、Domain Users 権限を持っている人なら、誰でも読み書き可能な shared 共有を作成しました。ファイルの実体は /home/shared 以下に置かれます。 |
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*apt-get upgrade security の実行(2006/03/17 時点) |
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バージョン1.Xのリリースノートは[[Debian GNU/Linux 3.1 環境の仮想ディスクイメージについては [[Sambaドメイン評価環境(sarge)]] を参照してください。 |
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===バージョン0.1 (2006/01/01)=== |
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===バージョン2.0 (2007/08/12)=== |
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*初期版 |
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* etch 対応 |
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* apt-get upgrade security の実行(2007/08/12 時点) |
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* rename user script パラメータの設定を追加 |
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==CentOSへのデータ移行== |
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ここで作成してある評価環境をCentOSに移行することもできます。おおよそ以下のステップで行ってください。 |
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===準備作業=== |
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*smbldap-toolsのインストール |
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**yumで、perl-LDAP,perl-Digest-SHA1をインストールする。 |
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**dag([http://dag.wieers.com/rpm/ http://dag.wieers.com/rpm/])から、perl-Unicode-Map,perl-Unicode-Map8,perl-Unicode-MapUTF8,perl-Unicode-String,perl-Jcode,perl-Crypt-SmbHashをダウンロードし、一緒にインストールする。 |
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** dagからsmbldap-toolsをダウンロードし、インストールする。 |
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** /etc/smbldap-tools/smbldap.confを修正する。 |
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===移行作業=== |
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*debian側作業 |
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**slapcatでldapデータベースをダンプする。 |
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**/etc/ldap配下をバックアップする。 |
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**/etc/samba配下をバックアップする。 |
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**/etc/smbldap-tools配下をバックアップする。 |
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**/var/lib/samba配下をバックアップする。 |
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*CentOS側作業 |
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**ldapの設定 |
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***/var/lib/ldap配下のファイルを削除する。 |
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***待避した/etc/ldapを復元する。 |
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***既存の/etc/openldapをバックアップし、/etc/ldapを/etc/openldapとする。 |
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***CentOS4の場合、LDAPのバージョンが古いので、バックアップした/etc/openldap/schemaから、core,schemaとnis.schemaをコピーする。 |
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***/etc/ldap.conf,/etc/openldap/ldap.cond,/etc/openldap/slapd.confの微調整を行う。 |
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***slapaddでldapデータを復元する。 |
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**Sambaの設定 |
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***/etc/samba,/etc/smbldap-toolsをバックアップする。 |
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***待避した/etc/samba,/etc/smbldap-toolsを復元する。 |
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***待避した/var/lib/sambaにあるsecrets.tdbを/etc/sambaにコピーする。 |
2009年9月6日 (日) 10:41時点における最新版
Debian GNU/Linux 4.0(etch)上に Samba + LDAP の環境を構築した VMware の仮想ディスクイメージを公開します。
動作検証用などに使ってください。
不具合点の指摘や要望などは [Samba-JPメーリングリスト|メーリングリスト]に御願いします。
なお、Debian GNU/Linux 3.1 環境の仮想ディスクイメージについては Sambaドメイン評価環境(sarge) を参照してください。
ダウンロード
ダウンロードは以下から行ってください。
- ftp://ftp.ring.gr.jp/pub/net/samba-jp/vmware_player_images/sambapdc-2.0.zip
- ftp://ftp.ring.gr.jp/pub/net/samba-jp/vmware_player_images/sambapdc-2.0.zip.md5
機能
- 「SAMBADOM」というSambaドメインのPDCとして機能します。
- Windowsから管理するための設定を行っています。
- UNIXユーザとSambaユーザとのパスワード同期設定済です。
- 詳細な構築手順は Samba PDC (etch) を御参照ください。
設定内容
Linuxのアカウント
- root (パスワードはsamba)
- local (パスワードはlocal)
Samba上のアカウント
- Administrator (パスワードはsamba:ドメイン管理者権限を持つ)
- ldap01(パスワードはldap01:LDAP上でのアカウント)
ネットワーク設定
- ホスト名
- sambapdc
- DNSドメイン名
- samba.local
- DN
- dc=samba,dc=local
- TCP/IP設定
- DHCPにより取得
- VMware設定
- NATインタフェース
初期インストール時の設定
設定項目 | 設定内容 |
---|---|
言語 | 英語(未設定) |
地域 | 日本 |
キーボード | 101英語キーボード |
ホスト名 | sambapdc |
TCP/IP設定 | DHCP |
パッケージ取得先 | ftp.jp.debian.org |
インストールしたパッケージ
パッケージ名 | 用途 |
---|---|
samba/smbclient | Samba本体 |
smbldap-tools | SambaとLDAPの連携ツール |
slapd | OpenLDAPサーバ |
libnss-ldap | UNIXユーザをLDAP管理するためのモジュール |
libpam-ldap | 認証をLDAPで行うためのモジュール |
libpam-smbpass | UNIXユーザのパスワード変更をSamba経由で行うためのモジュール |
acl | ACL機能を有効化するツール |
attr | 拡張属性を扱うためのツール |
ssh | 管理用、リモートアクセス用 |
rcconf | 管理用、rcファイルの管理用 |
jless | ページャ |
設定したファイル
ファイル名 | 用途 |
---|---|
/etc/samba/smb.conf | Sambaの設定ファイル |
/etc/samba/mgrshare(追加) | Windowsからの共有管理を行うためのスクリプト |
/etc/ldap/slapd.conf | OpenLDAP設定ファイル |
/etc/ldap/schema/samba-3.0.24.schema | OpenLDAP用のSambaスキーマ定義ファイル |
/etc/smbldap-tools/smbldap.conf | smbldap_toolsの設定ファイル |
/etc/smbldap-tools/smbldap_bind.conf | smbldap_toolsのパスワード格納ファイル |
/etc/pam.d/common-auth | PAM設定ファイル |
/etc/pam.d/common-account | 同上 |
/etc/pam.d/common-session | 同上 |
/etc/pam.d/common-password | 同上 |
/etc/fstab | マウントするファイルシステムの設定ファイル |
リリースノート
バージョン1.Xのリリースノートは[[Debian GNU/Linux 3.1 環境の仮想ディスクイメージについては Sambaドメイン評価環境(sarge) を参照してください。
バージョン2.0 (2007/08/12)
- etch 対応
- apt-get upgrade security の実行(2007/08/12 時点)
- rename user script パラメータの設定を追加
CentOSへのデータ移行
ここで作成してある評価環境をCentOSに移行することもできます。おおよそ以下のステップで行ってください。
準備作業
- smbldap-toolsのインストール
- yumで、perl-LDAP,perl-Digest-SHA1をインストールする。
- dag(http://dag.wieers.com/rpm/)から、perl-Unicode-Map,perl-Unicode-Map8,perl-Unicode-MapUTF8,perl-Unicode-String,perl-Jcode,perl-Crypt-SmbHashをダウンロードし、一緒にインストールする。
- dagからsmbldap-toolsをダウンロードし、インストールする。
- /etc/smbldap-tools/smbldap.confを修正する。
移行作業
- debian側作業
- slapcatでldapデータベースをダンプする。
- /etc/ldap配下をバックアップする。
- /etc/samba配下をバックアップする。
- /etc/smbldap-tools配下をバックアップする。
- /var/lib/samba配下をバックアップする。
- CentOS側作業
- ldapの設定
- /var/lib/ldap配下のファイルを削除する。
- 待避した/etc/ldapを復元する。
- 既存の/etc/openldapをバックアップし、/etc/ldapを/etc/openldapとする。
- CentOS4の場合、LDAPのバージョンが古いので、バックアップした/etc/openldap/schemaから、core,schemaとnis.schemaをコピーする。
- /etc/ldap.conf,/etc/openldap/ldap.cond,/etc/openldap/slapd.confの微調整を行う。
- slapaddでldapデータを復元する。
- Sambaの設定
- /etc/samba,/etc/smbldap-toolsをバックアップする。
- 待避した/etc/samba,/etc/smbldap-toolsを復元する。
- 待避した/var/lib/sambaにあるsecrets.tdbを/etc/sambaにコピーする。
- ldapの設定