ファイルのディスク使用量として非常に大きな値が表示される
提供: Samba-JP
				
				
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| KB番号 | J0023 | 
| 最終更新日 | 2002/05/18 | 
| 作成者 | たかはしもとのぶ | 
| 最終更新者 | 
対象
この文書は、以下のプロダクトに付いて説明したものです。
- Samba 2.2.2 日本語版リリース1.1
 - Samba 2.0.7
 - Samba 2.0.7 日本語版
 - Windows 2000
 - Windows NT 4.0
 
現象
Windows NT や Windows 2000 のエクスプローラでファイルのプロパティを表示させると、「ディスク上のサイズ」として非常に大きい値が表示されることがあります。 例えば、1KBのファイルのディスク上のサイズとして、2,097,152 バイト (2Mバイト) という値が返却されることがあります。
なお、実用上特に不具合はありません。
原因
これは、Sambaの仕様です。
Samba は、提供する共有のクラスタサイズ(ファイルが占有する最小単位)を計算する際に、その共有がFAT16というファイルシステムでフォーマットされていると仮定してクラスタサイズを計算しています。
FAT16ではパーティションあたりのクラスタ数が16ビット分(65536個)に制限されているため、例えば30GBのディスクの場合、65536で割った商は約460000となり、この値を越える最小の2の累乗である512K(524288)バイトがクラスタサイズとして算出されます。 このような算出方法のため大容量のパーティションではクラスタサイズが非常に大きくなってしまいます。