Samba 3.0.23b リリースノート
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Samba 3.0.23b リリースノートの翻訳
============================================================== リリース・アナウンスメント ========================== これは Samba の安定版リリースの最新のものであり、現在確認済のバグを修 正するために、実運用しているSambaサーバで実行すべきリリースとなります。 新機能や以前のバージョンとの動作変更点についての詳細は、元々の Samba 3.0.23 リリースのものに加え、以下に記載する変更点を参照してください。 Samba 3.0.23b で修正されたバグを以下に示します。 o 「force user」や「valid users」のような smb.conf のパラメータ におけるユーザ名指定の曖昧さを排除 o ドメインコントローラの中に不正な IP アドレスが存在する際に「net ads join」で発生するエラーの対処 o クライアントおよびサーバのソースコードにおける SMB 署名のエラーの 対処 o Samba の PDC で smbpasswd を用いているとドメイン参加に失敗する問題 の対処 メンバサーバ、ドメインのアカウント、smb.conf ============================================ Samba 3.0.8 以降において、メンバサーバの smb.conf でドメインのアカウン トを記述する際は、アカウントにドメイン名を付記することを推奨してきまし たが、これが必須となります。ドメイン名を付記されていない名前は、ローカ ルな UNIX マシンのアカウントとみなされ、サーバのローカルなパスワードデー タベースや、ローカルなシステム上のアカウント一覧(/etc/passwd や /etc/group) 内のアカウントとして処理されます。 この変更が行なわれた理由は、smbd のアクセス制御の処理が文字列比較ベー スからトークンベースの認可に移行したことが挙げられます。これにより、す べての名前は SID に変換された上で、ログオンしているユーザの NT ユーザ トークンと比較されるようになりました。ローカルな名前はローカルな SID に変換され、ドメイン名が付記された名前は、適切なドメインの SID に変換 されます。 メンバサーバ上で winbindd が実行されていない場合、ドメインのアカウント は暗黙の内にローカルなアカウントにマッピングされ、トークンについてもロー カルな SID や所属グループを反映した形に適切に変更されます。 以下、ある共有において、「Linux Admins」というドメインのグループと srvadmin というローカルなグループのみにアクセスを制限したい場合の設定 を示します。 [restricted] path = /data valid users = +"DOMAIN\Linux Admins" +srvadmin メンバサーバ上の [homes] 共有へのアクセスを該当ディレクトリの所有者の みに制限したい場合は、「valid users」の値には %S の前にドメイン名を付 加したものを指定します。 [global] security = {domain,ads} workgroup = DOM winbind separator = + [homes] valid users = DOM+%S ================== ダウンロードの詳細 ================== 伸長した tar アーカイブおよびパッチファイルは GnuPG (ID 157BC95E) を用 いて署名されています。ソースコードは以下からダウンロード可能です: http://download.samba.org/samba/ftp/ リリースノートは以下から取得可能です: http://www.samba.org/samba/history/samba-3.0.23b.html バイナリパッケージは以下から取得可能です: http://download.samba.org/samba/ftp/Binary_Packages/ Our Code, Our Bugs, Our Responsibility. (https://bugzilla.samba.org/) --Enjoy The Samba Team ================