プリンタ共有の path オプションとスプールディレクトリの関係
提供:Samba-JP
(J12から転送)
ナビゲーションに移動検索に移動
KB番号 | J0012 |
最終更新日 | 2001/03/04 |
作成者 | たかはしもとのぶ |
最終更新者 |
対象
この文書は、以下のプロダクトに付いて説明したものです。
- Samba 2.0.x
- Samba 1.x
概要
プリンタ共有の path オプションと /etc/printcap 中で :sd=/var/spool/output/prn: のように sd オプションで指定されるスプールディレクトリは、各々固有の役割を持っています。以下はこの違いを解説します。
詳細
Windows クライアントから送信されたデータは、まず path オプションで指定されたディレクトリに転送されます。この時点ではUNIXの印刷機構に印刷の要求は送られていません。 path オプションで指定されたディレクトリに印刷すべきデータが送信された時点で、SambaはそれをUNIXの印刷機構に転送します。/etc/printcapで指定されているスプールディレクトリは、UNIXの印刷機構が本来の目的に利用します。
path オプションで指定したディレクトリのパーミッション
印刷共有の path オプションで指定されたディレクトリ(デフォルトは /tmp)に read only = yes パラメータを設定しても無視されます。
またこのディレクトリは、印刷を行なうユーザが書き込み可能である必要がありますので、このディレクトリの位置を変更する場合、そのディレクトリのパーミッションに注意してください。ゲストユーザでの印刷を許可する場合は、guest account で指定したアカウントでも書き込める必要があります。 特別な理由がない限り、/tmp と同様 drwxrwxrwt のパーミッションで運用することを推奨します。