不正なホームディレクトリに接続される
提供:Samba-JP
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KB番号 | J0029 |
最終更新日 | 2001/09/22 |
作成者 | たかはしもとのぶ |
最終更新者 |
対象
この文書は、以下のプロダクトに付いて説明したものです。
- Samba 2.0.x
- Windows NT Workstation 4.0
- Windows 2000 Professional
現象
移動プロファイルのホームディレクトリ機能を利用している場合、Windows NT Workstation 4.0上において、あるユーザでログオフしてすぐに別のユーザでログオンすると、そのユーザのプロファイルのダウンロードに失敗することがあります。
この時、ホームディレクトリとして、前回ログオンしたユーザのものがそのまま接続されています。
Windows 2000 の場合、同様の状態で前のユーザと別のユーザ両方のホームディレクトリが確認できます。
対応策
これはWindows NT/2000の仕様になります。
Windows NT/2000ではログオフ後も暫くホームディレクトリへの接続が切断されないため、ログオフ後すぐに別のユーザでログオンした場合に以前のユーザのホームディレクトリがそのまま接続されてしまうという問題があります。この問題に対処するには、以下のようにします。
- Samba 2.0.10-ja-1.1 に対して、sugj-tech:4025 にて提示されているパッチを適用する
- 全てのアカウントのホームディレクトリを同一の共有の下に配置する
- この場合、万一今回の事象が発生しても、接続すべき共有が変化しないため、問題が顕在化するのを避けることができます。
- プロファイルを格納する位置をホームディレクトリ外にする
- この場合、万一今回の事象が発生しても、プロファイル関連のエラーの発生を抑止することが可能です。
この不具合は、Samba 2.0.10-ja-1.2 で修正する予定です。
この文書は samba-jp:05147, sugj-tech:4025, fj.net.samba の各スレッドを元に作成しています。