Max log size を超えてエラーが記録される
提供:Samba-JP
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KB番号 | J0111 |
最終更新日 | 2001/12/8 |
作成者 | はせがわようすけ |
最終更新者 |
対象
この文書は、以下のプロダクトに付いて説明したものです。
- Samba 2.0.10-ja-1.1
- Windows 2000
現象
マウントされている Samba サーバのフォルダを Windows 2000 上のエクスプローラから削除すると、 Samba が大量のエラーログを出力することがあります。
少なくとも、以下の手順で再現することが確認されています。
- エクスプローラで Samba の共有フォルダを選択
- エクスプローラの左側ペイン(TreeView)で右クリック
- コンテキストメニューから削除を実行
このとき、Samba 側では以下のようなエラーメッセージが多いときでは800回以上記録されます。
[2001/11/24 20:46:06, 0] smbd/nttrans.c:create_directory_notify_hash(1489) create_directory_notify_hash: Unable to stat name = XXXXXXXX. Error was No such file or directory
ここで、XXXXXXXXは削除するフォルダの名前です。
この出力は max log size パラメータの設定で抑止することができません。
原因
これは、Samba 2.0.x のバグと思われます。
恐らく、ファイルを削除してしまってから create_directory_notify_hash() を呼び出してしまうタイミングがあるために 発生するエラーだと思われます。
なお、max log sizeパラメータでログの最大容量を制限していた場合でも、この現象が発生した場合、 ログの容量をチェックするルーチンが実行されないため、制限を越えて大量にログが記録されます。
対処策
Samba 2.0.x を使う上での対処策はありません。Samba 2.2.x ではこのエラーは発生しないことが確認されていますので、Samba 2.2.x を使用してください。
この技術情報は samba-jp:11231 からの一連のスレッドの議論を元に作成されています。