STATUS..LCKファイルが存在しないというメッセージが出力される
KB番号 | J0014 |
最終更新日 | 2001/03/07 |
作成者 | たかはしもとのぶ |
最終更新者 |
対象
この文書は、以下のプロダクトに付いて説明したものです。
- Samba 2.0.x
- Samba 1.x
状況
smbstatus コマンドを実行すると
$ smbstatus Couldn't open status file /var/lock/samba/STATUS..LCK
というエラーが出力することがあります。なおSamba 2.0.x の一部のバージョンでは、SWATで「STATUS(動作状況)」タブを選択した場合に以下のようなメッセージが発生することがあります。
ステータス ファイル(/var/lock/samba/STATUS..LCK)がオープンできません
なお、STATUS..LCKファイルのフルパス名は、Samba コンパイル時の指定に依存するため、異なったパス名の場合もあります。
原因
STATUS..LCK ファイルは、クライアントからの接続状況を一時的に記録するファイルです。このファイルはインストール直後には作成されておらず、smbdが起動しクライアントから接続が試みられた時点で(それが失敗しても)作成されます。
smbstatus やSWATは、このファイルが存在することを前提として動作しているため、ファイルが存在しない場合はファイルのオープンに失敗してエラーメッセージを出力します。 ただし、一部のバイナリパッケージではパッケージのインストール時にダミーの STATUS..LCK ファイルが作成される為、このエラーは表示されません。
なお、SWATのエラーメッセージは、Samba 2.0.5a-JP2 日本語版では確認されていますが、Samba 2.0.7 日本語版では確認されていません。その他のバージョンは調査しておりません。
対処方法
これは仕様です。
一度でも Samba(smbd) に対して接続を行なえば自動的にファイルが作成されます。一度作成されたファイルは、Samba を終了しても削除されませんので、以後このメッセージあ出力されません。 また、touch コマンドなどで予めファイルを作成しておくことで、インストール直後に発生し得るエラーメッセージを抑止することも可能です。